2026年シーズン 開幕前スペシャルインタビュー Vol.2

ィジカルを武器に 副主将として挑む最後の秋

副主将・BKリーダー 増田琉斗(4年・CTB/FB)

「自分の持ち味は、フィジカルだと思っています」

大学最後のシーズン。自らの強みを生かすとともに、最上級生としてバックス陣を支える役割も担う増田琉斗。ボールを持って相手に当たり、倒れずに前へ出続けるプレーが持ち味だ。

春季交流戦で浮かんだ「防げる反則」

春季交流戦では、昨年から継続して出場するメンバーが多く、経験を生かせた一方で課題も明確になった。

「ずっと『ペナルティーをなくそう』と言ってきましたが、改善できていないところもありました。よかった点と悪かった点が、はっきりしたと思います」

試合後半の反則やバックスの軽度なミスを課題に挙げ、秋へ向けてフィットネスの強化と規律の徹底を意識している。

「オフサイドやノットロールアウェイは、防ぐことができるペナルティーです。映像を見て振り返るだけでなく、週の中で修正し、練習のときから全員が意識することが大切だと思います」

バックスのリーダーとして目指すのは、それぞれの強みを生かしながら攻撃を継続し、スペースを狙うラグビー。

「拓大のバックスには、特別に足が速い選手や、ステップがうまい選手が多いわけではありません。だからこそ、アタックを継続して、空いたスペースを全員で狙っていくラグビーができたらいいと思っています」

大学で磨いたフィジカル

ラグビーを始めたのは5歳。父は大学時代にプレーし、姉も競技をしていた。

「姉の練習について行っていたら、気づいたときには自分も始めていた、という感じです」

宇部・小野田ラグビースクールで競技を始め、中学では山口ジュニアラガーズでプレー。高校は実家を離れ、山口県立大津緑洋高校で寮生活を送りながらラグビーに取り組んだ。

少年時代に印象に残ったのは、日本代表が南アフリカ代表を破った2015年のワールドカップ。「五郎丸歩選手は、すごいなと思っていました」と振り返る。

大学入学後、大きく変わったのは体格だった。本人によると、入学時より10kg増量し、現在は90キロ近くまで増えたと話す。

「体格が変わったことで、自分のプレースタイルも相手に通用するようになってきたと思います」

寮での食事に加え、昼食や間食の量も増やした。高校時代は食が細く、食べることが苦痛だったが、続けるうちに食べられる量も増えていった。

自身の見どころには「ボールキャリー」を挙げる。チーム内で刺激を受ける存在として名前を挙げるのが、シリベヌシ・トカ(3年)。

「やっぱりシリですね。全然倒れないじゃないですか。そこまでいったら無敵だなと思います。自分もそれくらい強くなれれば」

「雲の上」だった4年生

入学当時、拓大は関東大学リーグ戦1部に所属していた。

「4年生は、当時1年生だった自分からすると雲の上の存在。自分のすべてのスキルを上回っているように感じました」

1年目はチームについていくことに必死だった。それでも1年時から公式戦に出場し、センターを中心に経験を重ねた。

「ボールを持ってキャリーしたり、フィジカルを生かして倒れずに前へ出続けたりするところが自分らしさです」

その増田も、今季は最上級生。3年時からリーダー的な立場を担い、現在は副主将、BKリーダーとして周囲に目を配る。

主将の奥田魁については、「支えてあげたい、一緒に頑張りたい」と話す。

「自分たちも4年生になったので、もっとみんなを引っ張っていかなければいけないと思っています。(奥田は)キャプテンになってからは、みんなの前で積極的に話してくれますし、伝え方も分かりやすい。自分のことだけでなく、チーム全体を考えて発言していると思います」

最後の秋、プレーで感謝を

幼い頃から続けてきたラグビーを、家族が支えてきた。父は春の試合にも足を運び、毎年菅平にも応援に来てくれる。

「ずっとラグビーをさせてもらっているので、すごくありがたいです。学生ラグビーもあと半年しかありません。プレーで感謝の気持ちを見せられたらと思っています」

拓大の魅力として、努力次第で試合に出る機会を得られる点も挙げる。

「頑張れば試合で使ってもらえますし、試合に出してもらえます」

学年の壁が少なく、選手同士が話しやすい雰囲気も魅力に感じている。

大学最後の秋は、自身の強みであるフィジカルとボールキャリーを生かし、1部復帰を目指す。 「毎回グラウンドに足を運んで、『頑張って』と声をかけてもらえることが、すごく力になっています。これからも応援をよろしくお願いします」

文・杉田寿子(Lenon) 写真・渡辺周治(Lenon)